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プロジェクトマネジメント全般に関するコラム

第6回:「Company2.0」宣言

 

 

このところWEB2.0の話がいろいろと取り上げられています。

 

また、日常的にもWEB2.0的だと言われるサービス(ウィキペディア、SNS/ブログ、YouTube、etc.)を利用する事が増えてきています。

 

WEB2.0の定義はいろいろとあるようですが、中心にあるポイントは要約すると「一部の情報を出す人と多数の情報を受ける人、の関係が固定されているネットサービスをWEB1.0。多数の情報の出し手と多数の情報の受け手が混在し、出し手になったり受け手になったりしながら、その価値を高めて行くようなタイプのネットサービスがWEB2.0。」といった、感じでしょうか?(専門家の方から、ちょっと違うと異論がでるかもしれませんが.....)

 

見方を変えると、それは「“情報提供者=主役”の変化」ということができるのかもしれません。一部の少数の“主役”から、全員が“主役”という形態への変化です。

 

そもそもインターネットの、これまでの多くの情報メディアとの決定的な違いは“双方向性”だった訳ですから、ネットサービスの特性を最も活かした形態としてWEB2.0的なサービスの登場と広がりは、必然的なものだったのかもしれません。

が、その単純とも思える主役の変化は、非常に大きなパラダイムシフトを起こしつつあり、今後のネットサービスの方向が大きく変っていく分岐点になりそうです。

 

インターネットという、画期的な技術の出現により、我々の生活は大きく変化しました。(特に私はIT業界に身を置いているので、その影響は多大です。)今回のWEB2.0の登場によっても、我々の日常も大きな影響を受けそうです。

 

一方、我々の雇用環境にはそれ程大きなパラダイムシフトは起こっていません。

「年俸制」「在宅勤務」「派遣社員の増加」など細かな変化はありますが、「雇用の形態=会社の形態」として大きなパラダイムシフトとは、全然言えない状況です。

 

以前こんな事がありました。 ある小さな会社(従業員数人の会社です)に1人優秀なエンジニアが居ました。その会社は独自のあるビジネス分野のSWを開発しそれを展開しようと模索されています。が、今のところ芽が出ていません。新しい会社なので、直ぐにどんどん売れる、という事は無いわけですが、客観的に見ると、対象とするマーケットが小さく、これから大きなビジネスにしていくのは難しそうです。

そこに、ある企業からそのエンジニアに対しその企業のプロジェクトに参画して欲しい、とのオファーが入りました。その小さな会社は、そのエンジニアを100%出してしまうと、会社としての作業に支障がでるので、エンジニアの時間の内3分の2を参画させることにしました。

150時間/月の作業時間を基準として、月額単価が120万円のオファーでしたので、契約は、100時間/月の80万円、となりました。

それから数ヶ月、その売上がその会社の唯一の収入です。元々想定していたビジネスは残念ながら今のところ立ち上がっていません。

社長をはじめ数名の従業員数名は厳しい給料でがんばっています。そしてその給料は、1人のエンジニア売上の分配と資本金の切り崩しで支払われています。

 

こうした話は、別に珍しい話ではありません。

こうした状況を見ると、いつも会社とは一体何なのだろうか?と考えてしまいます。

エンジニアの彼は、自分の能力を自分自身の人生をより良くしていくために正当に使っているのだろうか?

その会社に、存在することは一体何なのか?助け合いなのか?もたれ合いなのか?傷口のなめ合いなのか?労働の搾取なのか?理想なのか?夢なのか?

 

大きな会社だって本質的な違いはありません。

自分の時間もなく、責任に押しつぶされそうになり、突き上げられ、夜中にメールし、寝る時間もなく、ふらふらになるまで働いて、社員は何を得ているのでしょうか?

一等地の巨大なオフィスビル、豪華な役員室や送迎車、社内の調整だけをしている社員の給料、そうした費用はどうやって作り出されているのでしょうか?

 

1602年にオランダ東インド会社として初めて株式会社が作られてから、既に400年が経過しています。

その間に、科学技術が進化発展し、経済や社会の体制も大きく変りました。それに伴いさまざまな会社が出現し、さまざまな事業を展開してきました。資本家と労働者との関係も発展し改善してきている、のだと思います。

 

が、上でも述べたように、我々の雇用形態も、会社自体の形態も、根本的には全く変っていないのです。 そろそろ、私達は、会社について、「本当に、今の、その形態が正しい形なのか?」を考えてみるべきなのではないでしょうか?

 

“最も重要なこと”は、個々の、1人の、人間の“人生”のはずです。

 

その“最も重要なこと”を、最も重要なこととして扱えるようにするために、会社は新しい形態に変っていくべきなのではないのか?

 

そして、その形態が「Company2.0」なんだと思うのです。

 

 

 

 

 

 

 

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