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コラム

 

Microsoft Projectによる簡単EVM実践

<システム開発プロジェクトの進捗管理を成功させる>

第2回:進捗管理とコスト管理

 

 

このWEBセミナーでは、「EVMとは何なのか?」というテーマに関する詳細な説明は割愛します。が、全くなんの説明も無い状態からだと困る読者も居られる可能性がありますので、ちょっとだけ簡単に説明します。

EVMとは、を一言で表現すると、

『「計画された進捗とコスト」「現在の実績進捗」「現在の実績コスト」を同一の単位(一般に金額が使われることが多い)に換算し、プロジェクトの進捗とコストを定量的に予実管理(計画値と実績値を比較分析)し、合理的で妥当な対策を早期に実現できるようにするためのプロジェクト管理手法。』ということになります。

プロジェクト管理における3大要素(「トレード・オフ・トライアングルの3要素」と言われることもある)である「スケジュール=進捗」「リソース=コスト」「スコープ=機能、品質」の内、「スケジュール=進捗」と「リソース=コスト」についての定量的なプロジェクト管理を実現する手法ということになります。

従って、殆どのEVMに関する資料では、「進捗管理」と「コスト管理」をEVMで同時に実現することを前提として書かれており、そうした資料からはどちらかだけの管理を実施するという発想は生まれません。

しかし、現実世界では、その点についてよく検討してみる必要があります。

 

システム開発を生業とするSI企業では、既にある程度のコスト管理=作業時間管理の仕組みを構築して運用しているケースが多くなっています。その様な場合、EVMでもコスト管理を実施する、ということは、コストについて二重管理を実施する(現場の視点だと、実績時間を二重に入力する)ということを意味することになります。

 

これは、かなりハードルが高い作業になります。既存のコスト管理の仕組みはEVMという考え方が導入される前に作られているため、作業実績をWBS上の最小タスク単位に実績を計上するようになっていません。(もし、そうなっているのなら問題無しです。)作業時間計上の分類はサブシステム別、作業フェーズ(設計、コーディング、テスト、等)別といったレベルであることが多く、実際のプロジェクトのWBS構造と一致させるのが困難なことが多いのです。

従って、現場での入力は単純な二重入力でなく、作業の実績を異なる分類での計上を必要とする二つのシステムに入力することとなる、現場の負担感は2倍以上になってしまいます。

 

その様な場合にお勧めなのが、「先ずは、進捗管理からEVMをスタートさせる」という考え方です。

実は、「進捗管理」が正しく実施できれば、PMにとっての利益は非常に大きく、まさに「少ない努力で最大の効果」ということになるのです。

(※この記事は、以前Onlineセミナーとして掲載していた記事の転載です。)

 

 

 

 

 

 

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