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コラム

 

Microsoft Projectによる簡単EVM実践

<システム開発プロジェクトの進捗管理を成功させる>

第3回:進捗管理での活用を先行させる

 

 

2回目セミナーにて「EVMは進捗管理からスタートすることにより、少ない努力で最大の効果を得ることになる」というお話しをしました。

今回は、そのお話しをもう少し掘り下げてみます。

プロジェクト管理において、PMが最も頭を悩ますことの一つが「"進捗状況"を正確に把握できない」ということです。特にシステム開発プロジェクトの場合、以下のような状況に陥ることが多く、進捗状況の把握が困難になっています。

 

    • 最初に計画した作業順序は、現場で効率的に作業を進めるために柔軟に組替えられることが多いため、「始まっていないはずの作業が終わっている」「終わっているはずの作業は始まっていない」等の状況が錯綜する中、結果的に進んでいるのか遅れているのか解かり難い。
    • ガントチャート上同列に並んだ作業でも、軽い作業も重い作業もあるが、チャート上は作業の重みの差が見えないので、全体としての進捗状況が把握できない。
    • 遅れていることは確かなのだが、その遅れ量が正確に把握できないので、どの程度の対策が妥当なのか、判断できない。

 

これらの状況が改善され、「現在の全体としての進捗状況が数値で正確に評価できる」「数値化された遅れ量から、対策の妥当性が正確に判断できる」ようになれば、「PMの仕事における課題の大部分が解決する」と言っても大袈裟ではないでしょう。

一方、コスト消化状況の管理についてはどうでしょうか?

EVMの利用しないと、個々の詳細作業ごとのコスト把握は難しくなりますが、逆に全体としてのコスト状況は、プロジェクトに投入されているメンバーの日々の稼働時間さえ管理されていれば、正確な全体消化コストが簡単に把握できます。コストは元々単位が"円"ですので、計画との乖離についても簡単に数値により(定量的に)管理できるようになります。

おそらくこのやり方は多くのPMが現在でも実施している方法であり、この管理レベルでほとんどPMは、問題無くコスト管理を実施しているというのが実情だと思われます。

 

分かり易い言い方をすると、「進捗管理では、EVMを利用しないと20点の管理しかできないが、利用すると90点以上がとれる。コスト管理では、EVMを利用しなくても70点の管理ができるが、利用すれば90点以上になる。」ということになります。

 

先ずは、EVMを進捗管理に利用し、進捗管理で90点以上が取れるようになってから、コスト管理の70点を90点以上にして行けば良いわけです。

 

「コスト管理にEVMを利用することで実現できる20~30点分のメリットとは何なのか?」については、次回のセミナーテーマにしたいと思います。

(※この記事は、以前Onlineセミナーとして掲載していた記事の転載です。)

 

 

 

 

 

 

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